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生活記録-アナザーワールドLA蜀家

張苞の思春期(2)

そして、その夜事件は起こりました
夜中に自宅を抜け出して出歩き、よその家にイタズラをしていたところを朝方、見回りの警官に補導されて
自宅に強制送還されてきた張苞



夜中に長男がいないことに気付いていた張飛は夜通し起きていたようで、そんな状態で警官が訪問してきて
息子のした事を知らされたせいか、ものすごい剣幕で怒り爆発。
張飛「…お前一体、何やってんだよ!夜中に抜け出してよその家にイタズラしてただと?!何考えてんだ、
まともじゃないぞ!?昨日の馬超へのことといい、もう堪えんからな!」

今にも取って食われそうなほどの剣幕に張苞はタジタジ



張飛「今日は一日外出禁止だ!学校も連絡しておくから行かなくていい!部屋で反省してなさい!!」
小遣いを減らされるより家の手伝いをしろと言われるより、外出禁止こそが一番嫌で一番厳しい親からの
罰。

張苞「・・・もう皆、嫌いだ・・・・・  なんで、俺の気持ちは・・・分かってくれないんだ・・・・?」


(… …まったく…… どうして苞は、ああも反抗的に…、なって来たんだろう…… 兄貴が遺してくれた
子なのに… 何処かで育て方間違ったのかなあ…)

十五歳で初めて見せた反抗に憤りを感じながらも心の何処かでは悲しい張飛さん


実は張苞、スポーツ万能で学校で人気があり、課外活動で選んだ演劇でも才能を認められて一年生ながら
プロムパーティの主役に選ばれる噂が立っていて、それを妬んだ二年生の金持ちの息子に一昨日学校で
呼び出され罵られたのが始まりでした。

その相手の親は町の有力者であり、何処で調べたのか馬超が張苞を養子縁組した継父であることや現在の
両親には実の子が三人いることなどを知っていてわざと大げさに張苞を"もらい子"だとか子連れ結婚した
張飛の事を浮気者だとか、散々に貶したのです
(ある意味定番の意地悪な金持ちww)

もちろん何も知らなかった張苞はその時は否定し抗議したものの、多感な年頃ゆえに言われた事は事実
なのではないかという疑いと、浮気による再婚かも知れないという不信感があって昨日朝、馬超の事が急に
他人のように感じ、そんな気持ちのところへ暢気に話しかけられたのがどうにも許せずあんな態度を
返してしまったようです。

ちなみにイタズラしていたのはこの金持ち上級生の家でした


いつも字ばっかり・・・

  



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