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生活記録-アナザーワールドLA蜀家

あれから

結婚して七年
二人して三十四歳になったものの未だ子供は授からない蜀家の夫婦

「なあ、兄貴… 俺は何年経っても、兄貴より年上になっても、会いたい気持ちは変わんない、寂しい… ‥でも
こんな気持ちをずっと持ったままだっていう自分のことも許せなくて、俺もうどうしたら良いのか分かんないんだ……俺がこんなだから、七年も経つのに子供が授からないのかな…」

もう吹っ切った、馬超を心から愛してると思ってもやっぱり関羽の事は忘れられず。ずっと子供が授からないことも不安要素の一つでこうして墓地を訪ねては義兄の墓に語り掛けてる張飛さんです
※墓石作りたいが為に新規起こしで人間関係とかデータ捏造したダミー関さん殺しました;

( ‥なんでうち、何年経っても全然子供が授からないのかなあ‥ …やっぱり俺の愛情が足りないのかな…;;)
この七年の間に周りの友人達も結婚し、次々に子供を授かっているのに自分のところだけなかなか来ないので
マーもちょっと焦り気味。それぞれお互い自分に原因があるんじゃないかと思っていて、マーはマーで風呂に入りながらも悶々と考えてしまってちっとも落ち着かない様子。
特に張飛さんは関さんが一番好きだったので、もしかして自分との間に子供を授かる事を望んでないのかもと
不安な気持ちもずっと持ってるようです
そういえば三十代になってから薄~い顎鬚生やしてみましたこの人。



そんなある夜
張飛さん夢を見ました 大好きな亡き義兄が現れて抱きしめてくれた夢を。
関羽『…張飛、お前がわしをずっと想ってくれるのは、嬉しい。でもな……わしはもう決して、お前の傍には
居れぬのだ…… …だから、だからどうか…その気持ちをわしではなく……全て馬超くんに…注いでやってくれ。 わしは、空で見守って、おるよ……子もやがてすぐに、授かる。…お前と、馬超くんの間の子がな』


もう肉体のない関羽にあるのは生きていた時とは全然違う、白く光る透き通った姿だけ。この世のものではない姿をはっきり見て急に気持ちの踏ん切りが付いたのか、この夜を境に張飛さん以前ほど義兄に会いたいと思うことはなくなりました

‥やっぱオバケの姿で見ちゃうと嫌だよね




そして関さんの予言(?)通り、三十五歳でとうとう授かりました、張飛さんとの初めての子、馬秋。
まだ赤ちゃんなのに気合入りすぎて既にオモチャもたくさん買い揃えてしまいました(笑)


「ほうら、ミルクは美味しいかな? いっぱい飲んで大きく強い子になるんだぞ~ 本当に可愛いなあ、秋は」
マーさん愛する張飛さんとの初めての我が子にもうメロメロ。
何年経っても全然服装とか変わってないじゃん!ってのは敢えて不問で;;





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